今、日本は、少なくとも東京での会話は必ず、「暑いですね」「日本は亜熱帯になったんですね」、「地球の温暖化はすさまじいですね」、「暑くて死にそうです」、「このクソ暑い中、民主党の党首選なんかやって、何を考えているんだ民主党」、「クーラーって、もっと効くもんだと思った」といった、とばっちり、八つ当たり、ぼやきから始まります。ともかく、暑いことに腹立っている人が多いです。中には、「暑い夏はいつも円高なんです」とまで言う人がいるのは、笑ってしまいます。
正直なところ、絶対温度だったら、35℃とか37℃のところは北半球にたくさんあります。そして、そこの人は「暑い」「暑い」なんて騒ぎません。と言うより、そんなことを言っている余裕はないのです。
「忙しい」という言葉も、同じように使われています。しかし、どんな忙しい人でも1日は24時間しか持てません。量的には誰もが平等なんです。ですから、あとは質を上げるしかないわけです。スケジュール調整って、そういうことなんです。
私は、病院-どこかが悪いのではなく、予防のために行っています-に行くのでも、床屋さんに行くのでも、ミュージカルや映画を見るのでも、スケジュールに入れます。仕事の合間にという考え方はなく、すべて生活、人生において必要なことはきちんとやり、精神のバランスをとろうと考えているからです。
8月から9月にかけて、各地のお祭りに参加する日程が立て込んでいて、せわしなかったのですが、それなりに充実した日々でした。今年は、おわら風の盆にも行けましたし、大きなものはかなり参加しました。
今年1年を(1)エジプト研究、(2)大学教育、(3)お祭り、(4)雑務、の4つに分けて過ごしていますが、そうやって割り切って生きていますと、とても生きやすいです。もちろん、テレビ出演は(4)のカテゴリーに入りますが、広報ということでは重要です。しかし、こちらから売り込むことはできませんから、釣りのように待っているわけです。今年に入ってテレビ出演のチャンスが大分減り、タクシーの運転手さんから「先生ほされていますね」などと言われるようになりましたが、9月に入って少し増え始めました。多くても困る、少なくても困るという、個人のわがままですが、広報と資金調達には必要不可欠なんです。
しかし、台風9号はすごかったです。ちょうど9号が北九州に接近している9月7、8日と、福岡のRKB毎日放送の生番組に出るため、東京から飛行機で福岡に行きましたが、うまい具合に台風の影響もなく往復できました。しかし、後からニュースで見ますとすごかったようで、被害を受けた方々は本当にお気の毒でなりません。
それにしましても、自然の力って恐ろしいです。昔の人が、自然を恐れ、敬ったという気持ちがわかります。この台風を境に猛暑も終わり、さわやかな秋になることを祈るだけです。