今週は、2つ続けて「ダイドードリンコ 日本の祭り」に行ってまいりました。都合4日間を使いました。夏は祭りの季節です。心ドキドキ、どんな祭りが出てくるのか楽しみです。日田の祇園祭も豪華絢爛でしたが、真鶴の貴船まつりも華やかでした。ともかく、2隻の小早船という船は花で装飾され、今にも蝶やハチが集まってきそうな感じがしました。
真鶴は、熱海や東伊豆に行くとき何十回も通りましたが、泊まったりしたのははじめてでした。青木町長とお会いし、真鶴について色々とお話をお聞きしましたが、とてもユニークな町です。人口約8500人の町で、収入の7倍も使って(概ねは補助金で、町営の事業も儲かっているとのこと)町づくり、町おこしをなさっているそうです。町の成り立ちからはじまって、町の財政、その他数字がポンポン出てくる方で、小型田中角栄氏のように見受けられましたが、一切のリベートは取られていないとおっしゃっていました。町の広さもあまり広くなく、行政のし甲斐があるそうです。
また、驚いたことに、真鶴には水の流れている川が1本もないということでした。日本の町では、ありえないことです。町全体が、火山の噴き出した溶岩で成り立っていて、川のできる余地がなかったとのことです。その代わり、石の産地としては昔から有名で、小田原城をはじめ、近隣のお城はここの石を使っているそうです。
石と漁業の町として古くから裕福だったようで、町並みがいいのです。町営の事業で一番の収入源は、レストランだそうです。ただし、すべての機材と食材は、地場のお店から仕入れるのだそうです。少し高くつくけど、そのことで町の事業者が潤い、お金が回れば、税収も上がるというわけです。また、診療所も町営だそうで、儲からないどころか、年間5千万円以上の赤字で、それは市が負担しているのだとのこと。それでいいのだ、と町長はおっしゃっていました。
宝くじをはじめ、補助金交付の可能性のあるものにはすべて手を上げ、町の整備にあたっているとのこと。見上げたものです。テレビのCM撮影、ドラマのロケ、雑誌の取材すべてOKで、全面協力するそうです。ただし、町村合併はせずに独自の道を行く、とおっしゃっていました。ただ、温泉が出ないので、湯河原や熱海に人をとられるが、温泉を1億円もかけて掘るつもりはなく、気に入ってくださった方に安く土地を分け、本当のリゾート、別荘地にしてもらうのだと強く主張する独特の町長でした。私はお会いしてよかったと思いました。