大分県の玖珠町と日田市に行ってまいりました。 両方とも文化講演会で、主催者は、衆議院議員で現在副議長をなさっている衛藤征士郎先生の後援会でした。
  衛藤先生は早稲田大学の先輩で、衛藤先生と親交の厚い方と私が友人という関係で、知り合ったのはもう20年近く前でした。特に、外務副大臣でおられた時にはいろいろとご相談にのっていただきました。一昨年大分市で「吉村作治の早大エジプト発掘40年展」が開催されたときには、各方面にお声をかけていただき、多くの方が見に来るきっかけを作ってくださったのです。
  今回のテーマは「古代エジプト文明の魅力」というものですが、先生のご指示は、「エジプト文明とは」「ピラミッドとは」「太陽の船とは」、そして「こういうことに半生をかける気持ち」を話してほしいというもので、限られた時間で、盛りだくさんというものでした。
   玖珠町は衛藤先生のご出身地で、先生は早稲田大学を卒業されてから、この町の町長を2期務めた後、参議院議員になられ、そして衆議院議員、とトントン拍子の政治家人生の方です。
   玖珠町は、大分県の北西部に位置していて、隣町の九重町、そしてその近くの日田市一帯は、お米、豊後牛、栗などの農産物に恵まれたところです。童話の里としても有名で、日本のアンデルセンとよばれている久留島武彦氏の出身地で、今でも三島公園には、日本で唯一の桃太郎の彫像が残っています。
   江戸時代は森藩の領内で、藩主は瀬戸内海村上水軍の頭領だった、久留島氏の流れを組んだ一族でした。関ヶ原の戦いで西軍についたため、豊後の8つの藩で1番小さな森藩に封じられたとのことでした。
   前々から、衛藤先生から玖珠のすばらしさをお聞きしていたので、実際に行くことができてとてもよかったです。ちょうど29日、30日の2日は日本晴れで、空気も澄んでいまして、田植えもクライマックスと、町に活気のあるときで、いても心地よさが伝わってきました。
   玖珠は王偏ですし、隣町の九重は宮中を表しますし、日田は太陽神がくだった田ですし、日田市には天ケ瀬温泉(実はそこの天水という山荘に泊めていただきました)があったりと、高貴な名のついた地名が多くある、格の高い土地なのです。弥生時代はかなり反映していたようで、古墳の数は半端ではありません。末廣神社は、創立が関ヶ原の合戦の翌年で、隣接して久留島氏の居城があります。もっとも、幕府から城は認められず、栖鳳楼という名の、城と同じような造りのところで執務を行っていたとのことでした。
   講演会はたくさんの方々が来てくださり、無事終了いたしました。
カテゴリー: ブログ

アケトスタッフ

吉村作治のエジプトピアを運営する株式会社アケトのスタッフです。