エジプトに行ってまいりました。1週間弱の短期間でしたが、飛行機に乗ったり、ジープで砂漠を走っても、心配していた眼に問題はないことがわかりました。まだ、切ったまぶたが時々痛むとか、ドリルで穴を開けた上あごの骨に時々違和感を感じることはあるものの、かなり元に戻っているなあと感じました。しかし、昨年10月7日に眼をケガしたとき打った、左ひざとその上部がしびれたり痛かったりします。これには、久光製薬のモーラステープを貼って痛みを止めていますが、薬を飲まないといけないかもしれません。
さて今回の出張でも、第2の太陽の船プロジェクトの進行状況がどうなっているか、問題点はないか、2010年度前半(4月から9月)のスケジュールをどうするか、などを現場主任の黒河内先生と打ち合わせてまいりました。状況の詳細は、NPO法人太陽の船復原研究所のニュースレターにレポートしますが、いよいよ、船材が収納されていますピット上の古代のピラミッドの壁といわれる壁体を除去し始めるところにきました。この作業は3月内に終わり、ピットの蓋石をすべて見ることができるようになります。4月に入りましたら、蓋石の上から電磁波探査をして、蓋石とその中の様子をリサーチします。この間、大テント内の造作を行い、来るべき蓋石の取り上げにかかるわけです。
長い長い道のりですが、日本人がやれるということに深い意味があると思います。ともかく、この蓋石は今から4500年余前に設置されたものであり、日本では縄文時代なのです。今回の壁体の石積みの中から、インスクリプションのついた石や、文字や記号のついた石や土器が出土しています。世界で最古の人工壁体の中から出た当時の資料を、今私たち日本人が取り出している感動を、実際に行っている西坂、高橋の両先生は噛みしめていることでしょう。今回はチャンスよく、在エジプト日本大使・石川薫閣下とエジプト文化省考古庁長官・ザヒ・ハワス副大臣ともお会いすることができ、プロジェクトについてご報告とご相談をしてきました。
エジプトは冬から春にかかっていますが、気温は夜で24℃くらい、日中は30℃になります。日本とのあまりの差に風邪をひいてしまいました。でも、夕方ナイル川の川風に吹かれながら歩いていますと、幸せを感じます。

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アケトスタッフ

吉村作治のエジプトピアを運営する株式会社アケトのスタッフです。