先週も地方巡りの日々が続きました。2月8日富山市で講演、2月10日、11日高知県仁淀川町で秋葉まつり、12日新潟市で講演、13日、14日神戸市で春節祭参加です。この間、東京で、東京商工会議所の講演を行いました。8日には日本火消し保存会の新年会、12日午前には観光庁主催のおみやげコンテストと、とても充実した一週間でした。こう目まぐるしいと、朝起きたとき、自分が今どこにいるかを、いかにすぐ特定できるかが勝負です。また、どこにいてもお祭りは朝早くから始まりますし、地方から地方に移動するときは朝一番の乗り物で行きますので、午前5時ごろ起きます。健全というか無理しているというか、67才の自分を励まして生きています。
そうなんです。2月1日、エジプトで67才の誕生日を迎えました。66才と67才との違いはありませんが、ひとつ言えることは、2009年は10月7日のケガといい、現象的にはあまりよい年ではありませんでしたので、今年2010年はよい年となることを望んでの誕生日でした。世の中には厄年というものがあるようですが、私はそういうことに惑わされず、1日1日をコツコツと生きていくべきと考えています。私は、毎月A3判1枚のスケジュール表を使っていますが、それを見ますとエキサイトするのです。それでも、何ヶ所か時間が1時間単位で空いていることがありますが、気がつくとそこにもアポが入ってきます。
というような悠長なことを新潟の空港で書いていましたらアナウンスがありまして、「大雪のため滑走路に雪が積もってしまい、除雪作業が間に合わず。出発を大幅に遅らせますのでご了承ください」と言うではありませんか。「大幅とはどのくらいですか」と係員に聞きますと、「最短で3時間、それ以上はわかりません」と言います。待合所は大騒ぎ。「どうしよう、どうしよう」「何とかならないのか」「急いでいるのにどうしてくれる」と叫ぶ人々で騒然としました。天候のことは何を言っても無駄なんですから、私は即座に払い戻しをしてもらい、タクシーで新幹線の駅に向かい、一番早いMaxトキに乗りました。しかし、大阪へ行くのに飛行機で行くと3万円で1時間10分、新幹線を乗り継いでいくと、費用は3万円以上、時間は5時間以上。残るのは疲労感だけです。しかも、予定を変えていただくため平謝りでした。しかし、自然は神さまですから何の文句も言えません。予定通り行けば9:20には大阪伊丹に着いているのに、実際には9:35に新潟を出る羽目になってしまいました。仕事の開始が15:00からの龍舞パレード観覧なので、果たして間に合うか、これを書いている時はわからないのです。ともかくはやる気持ちを抑え、神に祈りました。その甲斐ありまして、予定通り東京に着き、モノレールで羽田へ。そして伊丹に14:10に着き、そこからタクシーで神戸三宮に行き、14:55に路上パレードが行われるところに着いたのです。奇跡に近いことです。そこで獅子舞いと龍踊りのパフォーマンスを見、南京町での取材を終え、ほっとしたら18:00でした。何か2日分の日にちを過ごしたような感じです。しかし後で知ってがっくりしたのは、飛行機は11:00に新潟を出、12:10には伊丹に着いていたそうです。この空しさは大きかったですね。しかし誰の責任でもないのですから、一層空しいわけです。
夕食は南京町の老舗で摂り、20:00からの夜光龍というパフォーマンスを見ました。これは、町中の灯りを消し、龍に蛍光灯を当てて乱舞するというもので、前夜祭の目玉だそうです。千人近くのツーリストが集まり、盛大に行われました。この祭りを取り仕切っている中国人の方に色々とお話を聞きましたが、出費は2千万円くらいで、それを南京町の中国人のお店が負担しているそうです。最近は神戸市や兵庫県からもほんの少し補助が出ている、と喜んでいました。
翌14日は、私も出演する「中国史人游行」がありました。これは、中国史に登場する有名人に仮装し、町の中を練り歩くのです。私は関羽の役でした。光栄です。三国志が好きな私ですが、その中でも関羽が一番好きな人物だからです。正午にスタートするのに、3時間前の午前9時からメイクアップをしました。丹念にというか、すさまじく顔面いっぱい赤色に塗られ、あとで落とすのが大変でした。何回拭き取っても赤色が出て、タオルもいくつかだめにしてしまいました。しかも、正午から午後4時まで、約10kmの距離を重さ5kgぐらいある衣装を着て歩いたのですから重労働です。しかし、これに出られることは大変な名誉だそうで、当たる確率は10倍ぐらいだそうですから、1人も文句を言う人もなく、和気あいあいの内に終了しました。おかげさまで帰りの新幹線は、新神戸から東京までぐっすりと寝ることができました。長い長い2日間でした。
長野の雪祭りに行ってまいりました
「ダイドードリンコ日本の祭り」の2012年のひとつ目の祭りで、1月14 続きを読む…