9月19日(土)から、いよいよ青森市で「吉村作治の新発見!エジプト展」が始まりました。場所は、縄文時代の遺跡で全国的に有名な三内丸山遺跡の隣にあります、青森県立美術館です。会期は、9月19日から11月23日までの66日間です。18日はプレオープン、19日は開会式、と盛りだくさんの行事があり、青森県知事・三村申吾氏、在日エジプト特命全権大使・ワリード・アブデルナーセル閣下にもご臨席いただきました。主催は青森テレビと東奥日報で、みちのく銀行等の協賛もありまして、典型的な優良展覧会です。新発見展も青森で8会場目、残すところ3会場です。
青森との関わりは、古くは中学の修学旅行がここでした。そして何回か講演に来ましたが、本格的になったのは、ダイドードリンコの日本の祭り「青森ねぶた」です。2004年から連続6回、毎回跳ねとなって跳ねています。ねぶたを押したことも、お囃子で太鼓を叩いたことも、ひとりが担いで歩く担ぎねぶたも経験したこともあります。そして今回の展覧会です。
私の60才からの信条は、「日本に恩返し」をすることです。その中で一番大切なことは、地方の活性化と思っています。まず、モノの地産地消、文化の地産地消、そして教育の地産地消です。その中の文化の部分で、「お祭り」をしています。ダイドードリンコのスポンサーシップで、各地のお祭りをドキュメントし、その地方の伝統ある祭りをアーカイブします。そして、その地域の人にふるさとへの誇りを再認識していただく。「教育」の面では、完全インターネットの大学「サイバー大学」を2007年創立し、日本全国どこでも大学教育を受けることができるシステムを作りました。そして今、私の考えているのは、食料自給率を上げるため、若者たちを農業・林業・水産・畜産、いわゆる第一次産業に就業してもらうということで、モノの地産地消に加わっていただく運動の準備をしています。そういった面でも、展覧会を地方で開催していただくのはありがたいのです。
本来こういうことは政治家がやるべきことなんですが、政治家の中には、目先のことのためしか自分の地元のことが目に入らない人も少なくありません。また国レベルでは、税金の分配のことしか考えていません。お金と権限をあげれば地方主権となる、という考えは稚拙です。もちろん、これはなくてはならない必要条件ですが、十分条件となるべき人材(人財)の育成確保は全く考えていません。東京中心と言われていますが、それは情報が得やすいという点でそうなったのです。しかし今や、インターネットでそれができます。今や、地方から東京に集まった人たちが、自分の地元にUターンすべきときなのです。そういう意味で、この展覧会の果たす役割は重要なんです。

カテゴリー: ブログ

アケトスタッフ

吉村作治のエジプトピアを運営する株式会社アケトのスタッフです。