いろいろ論議されていた定額給付金をあげるので確認書を送るようにという知らせがやっと来ました。私は66歳ですから、二万円いただけます。この二万円を少ないと感じるか、まあまあと思うか、助かったと思うかは人それぞれだと思いますが、私は今日の定額給付金配布は思っている程経済効果はないかもしれませんけれど、いいと思っています。どんな政策でも国民全部を満足させることはできないですし、例え物質的に満足していても立場とか、性格とか、鈍感だとかの理由で満足しないと言う人は別として、お金を政府からもらえることを喜ばないのはおかしいのです。もちろん、その原資は首相のポケットから出たものではなく、私たちの税金から出ているのですから、もらう人の8割近くはその税金を払っていないことにも注目すべきです。税金を払っていない人が恩恵を受けるということが、重要なポイントなのです。
イスラムでは個人が個人にお金をあげるという習慣が定着しています。その行為は決して個人の人格を否定するのではなく、もっている人からもたない人へのお金の移動と考えているのです。よって、お金をもらう人もプライドが傷つきません。今はなくなりましたが、少し前まではもらう人の方が堂々というか強制的に手を出して「バクシーシ」と言ってお金を要求しても違和感がありませんでした。しかし日本ではとても受け入れられないと思います。もらう人が傷つくことが第一にあるからです。それは日本が豊かだからと言う人もいますが、私は、日本人は他人にお金をくださいと言うより、むしろ盗む方をとると思うのです。「捕まるリスクを犯してまで困っている」というのが盗人の気持ちなのでしょう。この対局にあるのが「武士は食わねど高楊枝」という言葉でしょう。私はこの日本の文化というか、心情がとても好きです。
今回の定額給付金は、バクシーシの政府版すなわちイスラムでは「ザカート」と言われるものです。誰に気兼ねなくもらうことができるものです。しかも、「辞退する」という選択項目まであります。麻生首相が当初口に出していたことを反映したのでしょうが、とてもいいと思います。私は、あえてもらう方を選びました。というのは、もらったらすぐに使って社会に還元しようと思うからです。ある評論家が「たかだか1万2千円ばかしもらっても、何の役にも立たない。預金すらする気にならない」と言っていました。これに対して、「このお金は預金してもらっちゃ困る。すぐ使って社会に戻すのが目的で、だから少しだといい。これが20万円なら預金しちゃう」と言う人もいました。私は後者が正しいと思います。総額2兆円は無駄だと言う人もいます。世の中無駄だらけなのです。いや、無駄と言うより、有害な使い方をしている方が多いかもしれません。国民のお金を国民に返して、どこが無駄なのだと言いたいです。もらったら皆で無駄づかいしようではありませんか。
長野の雪祭りに行ってまいりました
「ダイドードリンコ日本の祭り」の2012年のひとつ目の祭りで、1月14 続きを読む…