今年も残すところ1か月をきりました。
今や、日本に限らず世界の経済がおかしくなっています。テレビのワイドショーなどでは、「年を越せない人もいる」と言っていますが、私には「年を越せないということ」がどういうことを表してしているのかわかりません。といって、私が裕福だというわけではありません。言葉通りに捉えるとその人は命を絶つということなのかなと思い、それなら何とか皆の力で救わないといけないはずなのですが、具体性がないので情緒的に大変だなぁと嘆き合っておしまいになってしまうのです。ということは、この言葉は「それほど大変な状況なのだ」ということを大げさに言っているにすぎず、またテレビでこういう発言をしているのは世の中では富裕層に入る人たちなので虚しさが目立つわけです。マスコミの方々には、悪いことばかりを犬の遠吠えのように輪唱するのではなく、視聴者を元気づけるような報道をしていただくようお願いする次第です。
さて私はその間にも、(毎週毎週のことですが)決められたスケジュールをコツコツとこなしました。先週は、熊本市で開かれた薬師寺の講演会を週初めの11月24日からこなし、「第2の太陽の船」の発掘修復、保存復原関係の多くの会議、ミーティングにも参加しました。太陽の船復原研究所はNPO法人の認可が下り、エジプトでの公聴会も済み、いよいよ本格的に始動することになりましたので、関係者は皆張り切っています。
11月27日には金沢で、久光製薬のモーラスパップ発売10周年記念講演会がありまして、「古代エジプトの医療」という演題でお話ししました。このモーラスパップ関係の講演会は年に4,5度やっていまして、うれしいのは帰りにモーラステープやモーラスパップをいただけることです。ともかくこれはよく効きます。考古学者には必需品です。しかし薬局で買えず整形外科医の処方箋がないとダメなことが難点でして、ですから講演会でいただけるのは嬉しいのです。その夜は金沢大学の先生たちととても楽しく話をし、食事をしました。
そして11月29日は、劇団四季の海の劇場で「ウィキッド」を観ました。この「ウィキッド」はニューヨークでも観たことがありますが、大変内容の濃い観る価値のある作品です。ある意味で米国の知性を感じさせるものです。私が特に好きな台詞は、「悪いやつでも美人でも一皮剥けば同じこと」というものです。またオズの魔法使いが全く魔法を使えないという設定も現代的であります。もちろん原作がよいのでしょうが、劇団四季のミュージカルの素晴らしさは、歌って踊っての訓練をされた出演者もさることながら、台詞の素晴らしさ、すなわち日本語訳の良さなのです。私は劇団四季が公演しているものはできる限り観ていますが、そのもとになっているブロードウェイのものもほとんど観ている隠れミュージカルファンなのです。
長野の雪祭りに行ってまいりました
「ダイドードリンコ日本の祭り」の2012年のひとつ目の祭りで、1月14 続きを読む…