10月19日から25日までの1週間も、あっという間に過ぎてしまいました。
20日には埼玉県の朝霞にある税務大学校で講演をした後、明治座で催されている「小林幸子ショー」を観劇しました。「お値段以上!」のニトリのご招待で全館貸切でした。前半はお芝居で、後半は歌謡ショーでした。小林さんの演技はなかなかのものでした。もちろん歌も。しかしやはり、衣装です。衣装というより舞台装置といった方がいいくらいな豪華(大掛かり)なものでした。
21日はヒストリーチャンネルの「エジプト博物館」の収録後、若干の打ち合わせをしてから福岡に行きました。九州大学の水素研究プロジェクトとして水素エネルギーだけで営業している「アカデミック・ランタン」という居酒屋に行って、九州大学の先生といろいろと話をしました。
翌22日は、北九州で催されている「水素エネルギー先端技術展2008」で今後の水素エネルギー利用の展望などを学び、最後に燃料電池の自動車に乗らせて頂きました。水素エネルギーについては、コラムで詳しくお話しします。東京に帰ってからは原宿でエンジン01文化戦略会議の教育委員会に出ました。委員会は林真理子さん以下豪華な顔ぶれで、いつもさまざまな話が出てためになる会です。
23日はサイバー大学や他の打合せ10件ほどで1日を使ってしまいました。夜は会食で岡本行夫先生にお会いしました。岡本先生は私がカイロの日本大使館でアルバイトをしていた時の上司で、その後日本で何回もお会いしています。講演もお聞きしたことがあります。
24日はサイバー大学の取締役会と教授会があり、その後丸の内で理想教育財団の講演会と懇親パーティーがありました。演題は「古代エジプト文明の魅力」でした。理事長さんが熱心に聞いてくださいました。この財団は、リソグラフやプリントゴッコの理想科学という会社がやっている、文字コミュニケーション促進を目的とした団体です。
そして25日、26日は、山形県鶴岡市で開かれている比較文明学会の年次総会に出席すべく、朝6時15分の飛行機に乗りました。この日は他のところから講演を頼まれていたのですが、大会の前に役員会があり、その後に行う総会の司会進行をやれと言われましたので、講演は泣く泣く断ったといういきさつがありました。ところが、役員会の席上で突然、「吉村先生の司会進行は間違いでした。」と、総務理事で新年度から副会長になった先生に言われました。あまりのひどさに「なぜですか?」と問うと、「単なる連絡ミスです。実行委員会の思い違いです。」と答えたのです。
はじめに司会進行を他の人に代わってもらえないか実行委員会に聞いた時には、「学会事務局に連絡してもいつになっても返事が来ないので他の理事に聞いたら、プログラムに書かれている通り前大会の実行委員長が司会進行をすると教えてくれた」ということでした。その時私は副会長を務めていましたし、責任上これは逃れられないと思って、依頼を受けていた講演を断ったのです。その上、10月初めに私が欠席した理事会で何の断りもなく副会長を解任されたことを知り、総会の司会進行もやりたくないと思いながらもしぶしぶやってきたのに、「間違いでした。」はないと思うのです。結局、記念講演もありまして26日夕方まで鶴岡にいましたが、講演以外はすべてボイコットし、すべて終わったところで退会することにしたわけです。
実に失礼な学会ではありませんか。人の時間をどう思っているのでしょうか。損害賠償を請求したいくらいです。学者バカというか、人の気持ちがわからない非人間的な学者は手に負えません。こういう人たちと残り少ない人生の時間を費やしたくはありません。比較文明学会創設者の伊東俊太郎先生やその後の吉澤五郎先生の薫陶が引き継がれていないのです。
ともかく不愉快だったので、夜の懇親会は会費を払ってあったのですが参加するのをやめて町にでました。ところが、町は静かなのに居酒屋は混んでいて、3軒満席で断られ、やっと4軒目で入れてもらえました。カウンターが1席だけ空いていて、そこに鞄を置いていた初老の男性の好意で座らせてもらったのですが、その人がなんと新潟大学の医学部の先生で、私がお世話になった形質人類学の故小片保先生のお知り合いでした。小片先生のお引き合わせで2時間ばかり、周りの人も交えていろいろと話をして楽しい時間を過ごしました。普段、地方講演では主催者に食事から2次会までセットしていただいているのでなかなかその町を知ることはありませんが、今回はフリーだったので自由に歩き回れて、何だか本当の鶴岡市を見ることができたような気がしました。
長野の雪祭りに行ってまいりました
「ダイドードリンコ日本の祭り」の2012年のひとつ目の祭りで、1月14 続きを読む…