アレキサンドリア市の南西の丘の上に立つポンペイの柱は、第1回三頭政治を行ったポンペイウスが、この地に埋葬されたとする迷信にもとづいて名付けられた。紀元292年の帝の記名から、ディオクレティアヌス帝の柱とも呼ばれる。
本来はプトレマイオス朝時代の図書館の柱として使われていたもので、高さ30m、柱身22m、直径は上部で2m30cm、基部で2m70cmにも及ぶ。石材はアスワン産の赤色花崗岩である。
丘の斜面や柱の周囲には、ラムセス2世やプサメティコス1世のカルトゥーシュが刻まれた彫像の一部などが点在している。