クヌム神殿

クヌム神殿

全長約1.5km、幅0.5kmの細長い形をしたエレファンティネ島は、上エジプト第1ノモスの都が置かれていた。

ギリシア語で象を意味するエレファンティネという島の名は、この島を指す古代エジプト語がアブウ(象)であったことにちなむとか、アフリカからの象牙の集散地であったことからなど、諸説ある。

また損壊がひどいクヌム神殿は、末期王朝時代第30王朝ネクタネボ2世によって建立されたものだが、古くは、古王国時代にすでに建造、祀られていた。

さらに島の南東には、ナイルの氾濫とその規模を知るナイロメーターが設置された。90段の階段に付けられた目盛りを見て、洪水の記録など、水位の観測が行われた。ローマ時代の洪水の記録も残っている。

ナイロメーター

ナイロメーター


アケトスタッフ

吉村作治のエジプトピアを運営する株式会社アケトのスタッフです。