アクエンアテン王は、ナイル川東岸に、南北6kmにおよぶ計画都市を建設した。中央に位置するセントラル・シティーには、東西約750m、南北約300mの周壁に囲まれたアテン大神殿や王の邸宅、倉庫、庭園などが造られ、また、貴族の邸宅や彫刻家トトメスの工房なども置かれた。
市街を南北に貫く王の道を北上すると、東西約140m、南北約115mの北宮殿へ出る。中央には45m×35mの池が配され、北東隅には庭園、中央東奥には玉座の間などが築かれた。王の道はさらに北市街へも続いている。
また、王宮址からは、楔形文字の刻まれた粘土板「アマルナ文書」が多数出土した。王宮の東側の崖には、アクエンエテン王に従った貴族たちの岩窟墓が多く残されている。