古王国時代第3王朝のジェセル王が造った最古のピラミッド。宰相イムヘテプの設計による。
最初1辺63m、高さ8mのマスタバ墳だったが、改築を重ね、最終的には底辺部140m×128m、高さ60mの6段の階段状ピラミッドとなった。
東西277m、南北545mの周壁の中には、セド祭(王位更新祭)のための神殿や葬祭殿、広い中庭、柱廊などが配され、壮大なピラミッド複合体をかたちづくっている。
セド祭殿地下通廊にある、青いファイアンス製タイルでジェセル王を描いた偽扉や、独立せずに壁に付けられて立つことから、円柱の原形と考えられる柱廊の石柱、また葬祭殿の地下のセルダブ(貯蔵庫)に置かれた王のレプリカ像など、見るべきものは多い。