クフ王の後継者カフラー王も前王に次いでギザ台地にピラミッドを造営した。底辺部の1辺215.5m、高さ143.5m、通称第2ピラミッドである。
最上部の石灰岩、基部の花崗岩と、外装用の化粧石が残っており、全面が化粧石で覆われていた建造当時の姿を偲ばせてくれる。
入り口は途中で放棄された地上の石畳の中と、積み石の10段目とにあり、後者から入る玄室には壊れた石棺だけが発見された。
カフラー王のピラミッドは、ピラミッドおよび葬祭殿、参道、河岸神殿などからなるピラミッド複合体として残されており、貴重な資料となっている。